2003/05/11


会津五桜


会津には会津五桜と称されている由緒ある桜の古木があり、いずれも満開時には素晴らしい景観となります。

 薄墨桜(うすずみざくら)
薄墨桜 薄墨桜花弁 薄墨桜花弁
  品種    オオシマザクラ系サトザクラ種
  開花時期  4月下旬
  所在地   大沼郡会津高田町伊佐須美神社境内
 薄墨桜は伊佐須美神社が明神ヶ岳からこの地に遷座された当時からの御神木であると伝えられる。何度か火災に遭うも芽吹き、
会津五桜の一つに数えられている。
 花は八重に一重も交わり、白く薄墨を含んだ花色は薄墨桜の名にふさわしい。花が終わりに近づくと中心から紅色が濃く色づく。
普通の桜より少し後れて咲く。毎年4月29日にはこの桜樹の霊をまつる花祝祭が行われ、この花を入れた餅をついて祝う。香気
深く花の色艶やかなので花時には多くの人が訪れる。
(会津高田町教育委員会文引用)
 虎の尾桜(とらのおざくら)
虎の尾桜 虎の尾桜花弁 虎の尾桜花弁
  品種    サトザクラ種
  開花時期  4月下旬
  所在地   大沼郡会津高田町雀林法用寺境内
 虎の尾桜は観音堂の北側にある名木で、会津五桜の一つである。この桜は縁起書によれば徳溢大師が植えたことになっている。
花は特殊な構造をもっていて、パラパラした八重で淡紅色、非常に美しい珍花である。現木は何代目であるかわからない。藩政時
代にはよく藩主と姫君が観桜に来られている。根岸中田観音像の縁起に出ている、佐布川、江川長者の娘常姫と根岸時頭富塚盛勝
の悲恋物語(文永10年)もこの花のもとの出会いが始めで、それが中田観音仏像鋳造の機縁ともなった。名前の由来は、その形
から虎の横たわる姿に見立てた説と、おしべの変化した旗弁が花の中央から出ているところからそう呼ばれるようになったという
説がある。
(会津高田町教育委員会文引用)
 石部桜(いしべざくら)
満開の石部桜 石部桜の花弁 石部桜木幹
  品種    エドヒガンザクラ種
  開花時期  4月中旬
  所在地   会津若松市一箕町大字八幡字石部
 樹齢600年と推定される県内でも有数の古木である。樹高11メートル・枝張19メートル・胸高幹周囲0.5メートル~
]2.2メートル(計8本)会津五桜のひとつで、福島県緑の文化財登録第327号でもある。開花は4月中旬で満開時の景観はす
ばらしい。
 この附近は葦名の重臣石部治部大輔(いしべ じぶだゆう)の屋敷跡といわれている。
(会津若松市教育委員会文引用)
 杉の糸桜(すぎのいとざくら)
杉の糸桜 杉の糸桜 杉の糸桜の花弁
  品種    エドヒガンザクラ種
  開花時期  4月下旬
  所在地   河沼郡会津坂下町杉薬王寺境内
 枝垂桜のエドヒガンザクラの一種で、幹の太さ3.2メートル・樹の高さ6メートル、花はやや白色。新編会津風土記によれば、
天正年中(1573~1590)に植えられた2株のうちの1株という。その華麗さはつとに有名で、会津五桜の一つに数えられている。
(会津坂下町教育委員会文引用)
 大鹿桜(おおしかざくら)
大鹿桜 大鹿桜の花弁 大鹿桜木幹
  品種    サトザクラ種小菊桜
  開花時期  5月上旬
  所在地   耶麻郡猪苗代町西峰・磐椅神社(いわはしじんじゃ)境内
 別名「翁桜」とも称され会津の五桜の一つに数えられている名木で、花の色が白色からしだいに鹿の毛の色に変化するところか
ら、この名前がつけられた。社伝によると今より約一千年前天暦年中(947~957)村上天皇の勅使が参拝のとき京都から持ってき
て植えたとなっている。現在はその子孫である。樹の種類はサトザクラの一品種である。花の中心からおしべが緑化したものがで
ているので、ちょうど花の中から葉が出ているように見える珍しいものである。福島県緑の文化財登録第1号である。
(猪苗代町教育委員会文引用)


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